なぜベンチプレスで肩前が痛くなる?原因と対策を徹底解説 #010

こんにちは。札幌パーソナルトレーニングジムノックスの宮下です。

大胸筋を鍛える代表的なエクササイズのベンチプレス。

男性ならたくましい胸板、女性ならバストアップの為に行っている人も多いでしょう。

そんな市民権を得た(?)ベンチプレスですが、一方でベンチでケガをする人がとても多いです。

最も多いケガは「肩前の痛み」

特にバーベルを下ろす際に痛む人が多いようです。

初めは肩前の筋肉を鍛えていると思って無視していたら、次第に痛みが増し、最悪の場合ベンチプレスができなくなります。

たくましい胸板を手に入れるどころか、ベンチプレスができない身体を手に入れてしまうという、、

大胸筋が悲しみます。

今回は、こんなベンチプレスで肩前が痛くなってしまう人に向けて、原因と解決法について解説していきます。

これ以上大胸筋を泣かせないようにしましょう!

肩前とは「上腕二頭筋長頭腱」のこと

結論、ここでいう肩前とは「上腕二頭筋長頭腱(じょうわんにとうきんちょうとうけん)」のことです。

上腕二頭筋 長頭
上腕二頭筋 長頭の腱部分

長ったらしい漢字は全然スルーしていただいてオケですが、

この赤丸で囲った部分がベンチプレス中に引き伸ばされて、痛めるわけです。

見ての通り腱は細長く、腕の骨にフックにかかったような状態ですから、伸ばされやすい構造をしています。

この部分を断裂するスポーツ選手やボディビルダーも多くいます。(上腕二頭筋自体構造としてあまり強くないですから^^;)

なぜ伸ばしてしまうのか?

結論、「肩が前に出るから」です。

簡単に言うと、猫背のような姿勢でいると肩が前に出た状態となり、腱が伸ばされやすくなります。

結局は肩こりもベンチプレスの怪我も猫背が原因なんですね^^;

  • 胸は張れているか?
  • 肩甲骨は起きているか?寄っているか?下がっているか?(多い…)
  • 腕は引き込めているか?

これらに注意して、フォームを組むことが大事です。

肩の怪我を予防しつつ、綺麗な姿勢で大胸筋を鍛えることができるようになります!

肩前の痛み解消エクササイズ

①胸を張りやすくする

  1. 仰向けになり、膝を曲げます。
  2. 肩甲骨の下にポールを乗せます。
  3. 反り腰に注意しながら、胸を反らせていきます。
  4. 背中に詰まりが感じたらOK。10回ほど行っていきましょう。

②肩の裏側を緩めて、肩を開きやすくする

肩の裏側が硬いと腕の骨が前に押し出されますので、しっかり緩めていきましょう。

  1. ソフトボールかマッサージボールをご用意ください。
  2. 横向きに寝て、肩の裏側の下にボールを挟みます。(痛みが感じるところを探してください)
  3. 腕相撲をするように腕をパタパタと動かしていきます。
  4. 痛みが抜けるまで行いましょう。

※痛みが感じなくなったら、また別の痛みが感じる場所を探す

③肩甲骨を寄せる筋肉をつける

肩甲骨が寄っていないと、胸が広がりません。寄せる練習をしましょう。

  1. うつ伏せになり、手を脚のほうに下ろしておきます。
  2. 肩を下げられるだけ下げ、背中を寄せられるだけ寄せます。
  3. 背中の真ん中に収縮を感じましょう。10回ほど行いましょう。

※首や腕に力が入らないように気を付ける

最後に

いかがでしたか?

結論、猫背を直すことが、ベンチプレスを怪我なく行うことに繋がります!

よく「ベンチプレスをやりすぎると猫背になる」と言う人がいるのですが、それは間違ったやり方です。

正しくやると、猫背が改善されますよ^^

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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