なぜ食べていないのに、太ってしまうのか?【代謝低下のメカニズム】
こんにちは。ノックスパーソナルトレーニングジムの宮下です。
今回のテーマは、「なぜ食べていないのに、太ってしまうのか?」
ハイカロリーなものを沢山食べて、消費しきれない余剰分が脂肪になる。
これが「太る」のイメージではないでしょうか?
しかし、実際にそういった方は多くありません。
多くはその逆で、
「そんなに食べていないのに太っている」
というタイプです。
基本的に女性でも1,700kcalほど摂取しても、太ることはありません。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/eiyou/syokuji_kijyun.html
しかし1,700kcal摂取している女性は非常に稀。
1,200kcal以下の方が殆どです。
1日の総摂取カロリーが1,200kcalって、下手したらオムライス1個分です。(笑)
「そんなに低カロリーなら、ガリガリじゃないの?」
と思われそうですが、実際は肥満体型の人がかなり多いです。
なんで、低カロリーなのに太っているのか?
それを語るには、まず「太るメカニズム」について説明していきます。
太るメカニズム
人が痩せるか太るかは、摂取カロリーと消費カロリーのバランスによります。
つまり、
●摂取カロリー > 消費カロリー
であれば太りますし、
●摂取カロリー < 消費カロリー
であれば痩せていきます。
しかし!
現実はそう簡単にはいきません。
基礎代謝というのは日々変わっていきますし、
人それぞれ体型や食生活が違うので、大きく総消費カロリー(基礎代謝+運動)は変わります。
なのでスポーツ選手のように消費カロリーが大きければ「食べていても太らない」わけですし、
その逆の「食べていなくても痩せない」ということも起きるわけです。
まとめると、太るパターンは大きく3つに分かれます。
- 摂取カロリーが大きすぎる
- 消費カロリーが小さすぎる
- 上記の両方
今回のテーマは「なぜ食べていないのに、太ってしまうのか?」ですから、
“摂取カロリーが大きい”ということは該当しなく、
“消費カロリーが小さい”から太っているということになります。
消費カロリーの内訳
消費カロリーは大きく3つのカロリーから構成されています。
- 基礎代謝:60%
- 運動代謝:30%
- DIT(食事誘発性熱産生):10%
※DITとは食物を消化吸収する際に発生するエネルギーのことです。
60%を占める基礎代謝が消費カロリーの大部分を占めることがわかります。
基礎代謝とは、生命維持の為に最低限必要なエネルギーのこと。呼吸や体温の維持等。
この基礎代謝の大きさによって、全体の消費カロリーも大きく左右され、
結果、太る痩せるといった話になるわけです。
代謝を司る器官「甲状腺」
代謝は気まぐれで上がったり下がったりするわけでなく、必ずある器官によってコントロールされています。
その場所は「甲状腺」。喉元にあります。
この甲状腺機能が高ければ代謝は上がりますが、逆に甲状腺機能が低ければ代謝は下がります。
つまり、「なぜ食べていないのに、太ってしまうのか?」の答えは、
“甲状腺機能が低下し、代謝が低下しているから”と言えます。
カロリー不足によって、甲状腺機能が落ちる
ではなぜ甲状腺機能が落ちてしまう原因は「カロリー不足」です。
特に糖質とたんぱく質から得るカロリー。
カロリーが潤沢な場合、あらゆる機能を活性させることができますが、
カロリー不足に陥ると、命を長らえさせる為に重要度の低い活動をオフにしていきます。
※代謝が高いままだと、すぐにエネルギーが枯渇してしまいます
更には筋肉の減少も…
当然カロリーが不足すると、筋肉を増やすどころか維持することも難しくなります。
むしろ筋肉は大量のエネルギーを持ったアミノ酸の集合体。使わないと勿体ない。
どんどん分解してエネルギーに変えようとします。
この際に分泌されるホルモンの一つが「コルチゾール」。
このコルチゾールは筋肉の分解に加え、甲状腺機能を抑制する働きを持っています。
結果、
- 筋量減少による基礎代謝低下
- 甲状腺機能抑制による代謝低下
のダブルパンチで、消費カロリーが大きく低下します。
代謝を上げるには、糖質が重要。
甲状腺ホルモンの材料の一つに「NADPH」というものがあります。名前は全然覚えなくて大丈夫です。
この「NADPH」は糖質から解糖系の五炭糖リン酸回路というルートから作られます。
つまり糖質が潤沢であればあるほど、「NADPH」が生成され、
ひいては甲状腺ホルモンが生成されやすくなります。
ざっくり言うと、
甲状腺ホルモンの原料は糖質とも言えます。
食べていないのに太っている方は、是非糖質を摂取することをお薦めします!
まとめ
いかがでしたか?
代謝を上げるには、甲状腺機能を上げることが重要で、
その甲状腺から分泌されるホルモンの原料には糖質が必要だということ。
具体的にどのくらい摂取したら良いか?総摂取カロリーは?脂質やタンパク質とのバランスは?
より細かいお話を聞きたい方はオンラインプランか、または直接ジムへお越しください。^^
本日も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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