パーソナルトレーニングは週1回でも効果ある!頻度とおすすめの筋トレについて解説

週に何回トレーニングを行うと、最も効果が上がるのでしょうか?

アメリカスポーツ医学会(ACSM)では、「週2~3回のトレーニング頻度が推奨される」と声明を出しています。

しかし、この声明には科学的エビデンスの裏付けがありません。

最も理想とする頻度について、特にパーソナルトレーニングを検討している方は、気になっているかと思います。

トレーニング頻度と効果、そしておすすめの筋トレについて、詳しく解説します。

重要なのは「総負荷量」

「総負荷量」とは、何でしょうか?

「総負荷量」とは、

  • 頻度
  • 強度(≒持ち上げる重さ)
  • 回数
  • セット数

を掛け合わせた数字になります。

総負荷量 = 頻度 × 強度 × 回数 × セット数



例えば、

スクワット

週1回 × 50kg × 10回 × 3セット = 1,500

のように導き出します。

総負荷量と頻度

この「総負荷量」によって、筋肥大効果筋力増強効果は大きく変わります。

さきほど例に出したスクワットですが、

  • 週1回 × 50kg × 10回 × 3セット = 1,500
  • 週2回 × 50kg × 10回 × 3セット = 3,000

と頻度によって、2倍も数字が変わるのが分かります。

「トレーニング効果も2倍変わる!」までは流石に言えないですが、そこそこ大きなトレーニング効果の差になることは間違いありません。


1日にかける負荷が同じ場合、

「週1回よりも週2回の方が効果が高い」

といえます。


トレーニングレベルも関係する

「総負荷量が高いほど、トレーニング効果も上がる」

しかし、この話には別軸として「トレーニングレベル」も考慮しなければなりません。


「トレーニングレベル」とは、トレーニングの上手さのこと。

どれだけ的確に筋肉を刺激できたか

トレーニングが下手な人は、刺激が狙っている筋肉に入らなく、全身に分散してしまっています。


トレーニングを上手に行い、的確にかつ最大限に筋肉に刺激を入れるスキルは、頻度を上げるよりも重要です。



トレーニングはスポーツに似たところもあって、始めは「正しいフォームを習得する」というレベルからスタートします。

そういった意味では、頻度が高い方がエクササイズの動きを早く習得することができ、

効果が上がるといったことも考えられるでしょう。

特に運動初心者さんは、闇雲に頻度を上げるよりもまず正しいフォームを習得することに、力をいれましょう。

週2回の効果とトレーニング

  • トレーニング効果: ★★★★☆
  • トレーニングレベル: 初級~中級
  • トレーニングプログラム: 全身(大筋群+小筋群)
  • おすすめのトレーニング:スクワット、ヒップスラスト、ベンチプレス、ラットプルダウンなど

週2回のトレーニング頻度では、トレーニングとトレーニングの間が中2~3日程度ですので、

エクササイズの動きを、忘れることはありません。

総負荷量を高く設定できるので、効果もかなり上げられます。


また週2回だと、生活を筋肉に支配されないギリギリのレベルなので、

お仕事をされている方、他に趣味をされている方にとっての最大公約数的な頻度(一般生活を保持しつつ、最大限にトレーニング効果を高める頻度)になります。

週1回の効果とトレーニング

  • トレーニング効果: ★★★☆☆
  • トレーニングレベル: 中級
  • トレーニングプログラム: 全身(大筋群のみ)
  • おすすめのトレーニング:スクワット、デッドリフト、ベンチプレス、ラットプルダウン

週1回のトレーニング頻度では、トレーニングとトレーニングの間が中6日程度も空くので、

エクササイズの動きを忘れるので、あまり運動初心者さんには向かない頻度です。

トレーニングの動きを覚えた中級者以上向けの頻度です。

総負荷量を高く設定できないので、相当な総負荷量を与えないと身体は反応しません。


週1回だと、一般生活の時間を多くとることができるので、

ご多忙な方でも、トレーニング効果を得ることができます。

2週間に1回はどうなの…?

総負荷量の観点からいうと、身体を大きく成長することは難しい頻度です。

ただ、実際に「2週間に1回」の頻度でパーソナルトレーニングに通われているお客様もいます。

現場での効果はどうなのか?

結論、

「少しずつですが、成長しています!」

数か月単位で、挙上重量は伸びています。

少なくとも維持はできます。

ただ、重要なのは「トレーニングレベルが中級以上」であること。

初心者さんは、いつまでもトレーニングフォームを覚えることができないまま、時間だけが進んでしまうでしょう。

効果を求めるなら「週2回」、維持なら最低「2週に1回」

それぞれのライフスタイル、トレーニング目的、予算などを考慮して、頻度を組むことをオススメします。

一番良くないのは、時間がないからと諦めてしまうことです。


最初の1~2ヶ月だけ「週1~2」。

慣れてきたら、「2週に1回」でも身体は変わります。


トレーニング効果とライフスタイルの維持の最大公約数を見つけて、自分に合った頻度を見つけていきましょう。

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