糖質をとらないと何故痩せないのか?メカニズムについて解説

糖質を減らしてるのに痩せない理由

「炭水化物を減らしてるのに、なぜか体重が減らない…」
「食事量は減ってるのに、むしろ体が重だるい…」

そんな経験、ありませんか?

実は、糖質(=炭水化物)をとらないことで、逆に痩せづらくなります。
特に女性や運動量が少ない方に多く見られる現象で、体の代謝やホルモンの仕組みが関係しています。

この記事では、「なぜ糖質をとらないと痩せづらくなるのか?」について、できるだけわかりやすく解説していきます。

糖質をとらないと痩せない3つの理由

私たちの身体の代謝をコントロールしている大事なホルモン、それが甲状腺ホルモンです。
このホルモンがしっかり働くことで、体温を保ち、脂肪や糖をエネルギーとしてスムーズに使えるようになります。

つまり、甲状腺ホルモンが足りなくなると…

  • 代謝が落ちる
  • 脂肪が燃えにくくなる
  • 冷えやすく、疲れやすい体になる

というように、ダイエットがうまくいかない原因になってしまいます。

→甲状腺ホルモンを作るために必要なもの

甲状腺ホルモンを作るには、次のような材料が必要です:

  • ヨウ素(海藻などに含まれるミネラル)
  • 過酸化水素(H₂O₂)
  • NADPH(エネルギー代謝に関わる補酵素)

この中でも、NADPHは主に「糖質をエネルギーとして代謝する過程」で作られる重要な物質です。
つまり、糖質を制限しすぎてしまうとNADPHが不足し、甲状腺ホルモンが作られにくくなってしまいます。

 

糖質は、私たちの身体や脳にとってもっともスムーズに使えるエネルギー源です。
その糖質が不足すると、体や脳は「エネルギーが足りない」と感じて、次のような変化を起こします。

  • 疲れやすくなる
  • 倦怠感を感じやすくなる
  • 動くのが面倒になる

すると、無意識のうちに“日常の活動量”が落ちてしまうんですね。

たとえば:

  • エレベーターを使うようになる
  • 歩く速度がゆっくりになる
  • トレーニングの強度や回数が減る

これらの影響で、1日の消費カロリーが減少し、痩せにくくなるという悪循環に入ってしまうのです。

 

糖質が少ないと、体は脂肪をエネルギー源として優先的に使うようになります。
これをコントロールしているのが、「ランドルサイクル」という代謝の仕組みです。

一見すると、「脂肪が燃えて良さそう」に思えますが、実は落とし穴が…

  • 糖質が入ってこない=「飢餓状態」だと体が判断
  • 脂肪を使いながらも、「次に備えてため込もう」とする
  • 結果的に、脂肪を燃やしているのに減らない状態に

つまり、糖質不足のままでは、痩せにくく、太りやすい“節約モード”の体になってしまうのです。なことが起こるんですね。

本来人間が必要な栄養素を摂りながらダイエットしよう

糖質は、体にとってとても大切なエネルギー源です。

結局朝や昼に糖質を我慢しても、夜にお菓子など食べてしまうのは、体が「糖質」を求めているから。

 
糖質をうまく使いながら、ホルモンや代謝のバランスを保つことで、健康的に痩せることができます。

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